明日死ぬ
お茶を飲みながら商店街を行き交う人々を眺めていたら次第に腹が立ってきた。

コイツらはみんなこのまま家に帰って晩メシを食い寝て明日の朝起きてこれからも生きていくんだ。

俺はもうすぐ死ぬってーのに。

理不尽だ。

不公平だ。

不公平は是正すべきだし俺にはそれができる。

アイツは言っていた。俺が死ぬって事を聞いたヤツは俺が死ぬ時に一緒に死ぬって。

暗い情熱のようなモノが胸の中に渦巻くのを感じる。

俺が死ぬ事をこの場で叫んで歩けばこの商店街は明日にはゴーストタウンと化すんじゃないか?

ククッ

笑いが込み上げてくる。

俺も死ぬんだから

お前らもみんな死ねばいい!

ザマーミロだぜ!

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