明日死ぬ
ここまで来たら体育館はすぐそこだがいくら何でも早すぎる。

どこかで時間を潰すにしても何がある?

ゲーセンとか立ち読みとかネットカフェとかか?

しかしダメだ。つい忘れそうになるが今俺は警察に追われる身だった。

店に落ち着いている所に警察に踏み込まれたら逃げようがないかも知れん。

クソッ。こうなるとケータイがないのが地味にキツいぜ。

調べ物もできねーし誰かに電話してヒマを潰す事もできやしねー。

あてもなくブラブラ歩いていると後ろのほうから駆け寄ってくる足音が複数あった。

「お、いたいたやっぱりアイツだ。ラッキー、もう見つけたぜー」

振り返ったらちょうど同年代ぐらいの三人の男らに囲まれる所だった。
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