明日死ぬ
「なんだよお前ら。俺にナンか用かよ」

三人とも見覚えのない高校生ぐらいのやつらで良く言えばホスト風、悪く言えばチンピラ風の格好をしている。

「お前放火魔の『高橋ケイゴ』だろ?今テメーにゃ賞金がかけられてんだよねー。その額なんと二十万」

はぁ?賞金?よくワカランがバックレるに限るぜ。

「誰だ高橋ケイゴってのはよ。人違いだ」

「しらばっくれても無駄だぜ?なにしろ写真があるからよ」

「言っとくケド賞金かけたのは警察じゃないぜ。トウテツって名前の族で手当たり次第にテメーの写真をバラ撒いてる。いやバラ撒き始めたトコ」

「写真ってナンだよ」

「オラこれだ。身に覚えがあるだろ?」
男の一人がスマホを操作し画面を俺に見せてきた。

そこにはカメラ目線で中指を立てた俺の写真があった。

さっき女に撮られたばっかの写真じゃねーか!

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