明日死ぬ
どうする……

ヤツラが何かしゃべったりしゃべりかけてくるのに適当に受け答えながら必死に考える。

どうする……

様々なプランが浮かんでは否定されて消えていく。

どうする……

とある一つのプランが消えずに残るが、その案は色々な意味で危険すぎる。

どうする……

ヤツラは早く連れて行きたいような事を言っているようだ。時間がない。

どうする……

ええい、他の案が浮かばないんだからもう腹をくくるっきゃない。

どうせ死ぬんだ、やってやるぜ!

俺は無抵抗を示すために両手をゆるくあげながらリーダー格っぽいヤツに声をかけた。

「オーケーわかった。大人しく捕まるから乱暴はしないでくれ」

「素直で大変よろしいね」


< 151 / 203 >

この作品をシェア

pagetop