明日死ぬ
「おい、ちょっと待ってくれよ。アンタの方にはこんな礼儀正しい奴が来たのか?俺の方に来た奴はもっと態度悪かったぞ。不公平じゃね?」

私とサナエさんのやり取りを聞いてケイゴ君が不満気に割り込んできた。

まあ彼の性格からすればまあそうだろうなと思う。

「不愉快な思いをさせて申し訳ありませんケイゴ君。ただサナエさんには言いましたが我々はアナタがたの感覚では悪魔と呼ばれるモノに近い存在です。

ですから私のこの態度が例外でして、あれでも彼は我々の中ではマシな方なんですよ」

まあ嘘ですけどね。と心の中で呟く。

我々の存在については本当だが、ケイゴ君をナビゲートした奴については嘘である。

奴は本物のクズで抑えてさえそんな態度だったのだ。

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