明日死ぬ
「そうかよ。まあ別にいいけどよ……」

アッサリ信じた。ワルぶってはいるがやはり素直で馬鹿な子だ。

サナエさんはケイゴ君の方にはどんな奴が行ったのか興味があるようだが口は挟まない。

こちらもいい子だ。

パンっと手を打ち鳴らして注意を喚起してから二人を見比べつつ切り出す。

「さあお時間も迫って参りましたので最後の手続きと参りましょうか。お二人ともこちらへお越しください」

と手招きすると二人は何も疑う事なく寄ってくる。

やはり素直で馬鹿な子たちだ。


「手続きってどんな事をするんですか?」

「何、簡単な記憶のチェックでしてアナタがたは特に何もしなくても構いません」

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