明日死ぬ
たっぷりなぶってからケイゴ君の頭に手を差し込んで記憶のチェックにかかった。

先ほどと同様にケイゴ君の記憶が私の手を伝って流れ込んで来る。

予想通り馬鹿な事をしでかしているようだ。

「ぐぅっ」

頭の中をわざとかき回してやると思わずといった感じにケイゴ君がくぐもった声を漏らした。

「失礼、大丈夫ですか?」

「大丈夫は大丈夫だけどイヤな感じだ」

私がしれっと聞けばケイゴ君は明らかに何かを我慢している声で応える。

クックック

もっとやりたくなってしまうのであまりイイ声で鳴かないでくれたまえよ。
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