明日死ぬ
私の言った言葉の意味が理解出来ないらしく、二人揃ってマヌケ面をさらしている。

「えっと、つまり私達はまだ生きてるんですよね。死んでないけど大成功ってどういう事ですか?」

「お分かりになりませんか?つまりですね……」

これを言う為だ。

「アナタがたが今日死ぬと言った予言の方がウソっぱちだからですが何か?」

「えええぇぇー!」

驚きに声を上げたのはサナエさんだけでケイゴ君はポカンと口を開けたまま絶句してしまった。

そう。

見事にドッキリ大成功なのであった。

このドッキリのせいでかなりの数の死傷者が出たが、そんなのは我々にとってはどうでもいい事だ。

「驚かせちゃいました?申し訳ありませんねぇ」

もう嘲笑を隠す必要はなくなった。

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