明日死ぬ
「そんな!いったいどこからが嘘で、どれが本当の事なんですか!」

勢い込んで質問しまくってくるのはサナエさんで、ケイゴ君は茫然自失状態だ。

まあ二人ともオーソドックスな反応といえる。

「どこからって、我々があなた方に接触した一番最初からですよ。適当に選んで声をかけて、それから不思議現象を見せれば大抵の人間はとりあえずこちらの指定した場所に来ますよね」

「でも事故は本当に起こったじゃないですか」

「あれは偶然や運命で事故が起こったのではなく、我々の仲間がこの為だけにわざわざ起こした事故なんですよ」

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