明日死ぬ
「あ、中村さん?ヤマトですけどこんな夜中に電話してゴメン。どうしても昼間の返事をすぐにしたくて……もう日は変わったからいいんだよね?本当は俺の方から……」

抑えていた物が抑えきれなくなって噴出するようにまくし立てるヤマトの言葉を聞くサナエは顔から耳からどんどん真っ赤になってゆく。



死を宣告されてもあくまでも前向きに悔いを残さぬよう行動したサナエ。


彼女のこの先の人生はこれまでとは一味違ったものになるだろう。


かくして彼女は死ぬはずだった明日を越え、明後日のそのまた先の未来へと歩んで行くのだった。



   ーおわりー


< 201 / 203 >

この作品をシェア

pagetop