明日死ぬ
パジャマのままダイニングキッチンへ行くと、テーブルでお父さんがコーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。

「おはようお父さん」

「ほい、おはようさん。
ん?ちょっと瞼が腫れぼったいか?
何かあったのか?」

目敏い!

慌てて手で瞼を冷やしにかかる。

「え!うそ!そんなにすぐ分かるほど腫れてる?」

「いや、すぐに腫れはひいてわからなくなりそうな程度だけどな。
で、何かあったのか?」

「何かって訳じゃなくて、昨日の夜は遅くまでケータイ小説読んでたの。

悲しい話でちょっとだけ泣いちゃった」

そういう事にしておいて下さい。
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