明日死ぬ
本心を言えばヤマト君の胸にすがって泣いてしまいたい。

彼の瞳の中に見えた想いを言葉に出して言ってほしい。

でもそれだけはさせてはイケナイ。

それは私のギリギリのケジメだから…

「今日は突然電話して呼び出して、その上こんな告白まで聞かせちゃってゴメンね」

意地でも無理やり笑顔を浮かべて話す。

言いたい事を言いきりたいから間を開けずに早口にまくし立てた。

「これだけしてもらっておいてナンだけど、もう1つお願いがあるんだけどいいかな?

理由は言えないんだけどさっきの告白の返事は明日ほしいの。

最低でも日にちがかわってからにしてほしいんだけどいい?」
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