明日死ぬ
机から離れベッドへ仰向けに倒れ込む。


どれほど見たか分からないほど見慣れた天井を改めて見上げながら今までの人生を想う。

二十年か。

大人から見たらまだまだ子供なんだろうけど、自分としては色んな事があった。

人は死に際にそれまでの人生を走馬灯のように見ると言う。

私にそれはないみたいだから意識的にあれこれ思い出してみた。

結論。

私は幸せだった。
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