明日死ぬ
「いきなりでワリーがお前、今日くたばるから」

なんだぁ?

朝っぱらからどっかのバカがどっかのバカに因縁つけてやがる。

「おい無視すんな。テメーの事だよ『高橋ケイゴ』ちゃんよぉ」

俺に言ってんのかよ。どこのバカだ全く。

さわやかとは言えない朝だったが益々イラついてきたぜ。

不機嫌さを隠す事なく声のした方へ体ごとゆっくり振り向いた。

そこには俺を斜めに無関心そうに眺めるチンピラ風の男が立っていた。

それは通学途中に児童公園を横切っている時だった。

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