明日死ぬ
「いいか?運命ってヤツがあるよな。それによればテメーは今日の夕方に死ぬ事になってる。

だが俺はそれを回避させてやる事が出来る。だからそうしに来た」

そんなトンデモ話を信じろってのか?

「もちろん信じるかどーかはテメー次第だが、信じなければテメーのつまらん人生は今日終わる」

クソッタレ聞き入っちまうぜ。

何しろコイツは少なくとも普通の人間ではなさそうだしな。

それに本当の話かはともかく死ぬのを回避する為の行動はしといて損はないかも知れん。

「俺にどうしろってんだ。見返りに何を要求する気だ」

「別に何も」

ヤツはあくまで面倒くさそうに言った。
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