明日死ぬ
中学の時のツレで進学せずに就職したヤツにケータイで連絡をとって仕事をサボらせた。

そいつの家は共稼ぎだから学校サボりでも気兼ねなくいられる。

そいつも仕事に嫌気が差して来ていたらしくてサボるのに最初から乗り気だ。

結局ダラダラとバカ話やゲームやらマンガ本を読んだりしてそいつの家で夕方まで時間を潰した。

「おう、今日はサンキューな。そろそろ帰るわ」

「なんだよお前が帰ったら俺がヒマになるじゃねーかよ。もうちょっといいだろ~」

「わりーな。この後チョイ予定あってよ」

「なんだよ、女じゃねーのは間違いねーけど」

俺は帰り際にニヤリと笑いながら言った。

「ちょっと悪魔に会う予定でな」

振り向くとヤツはアホを見る目で見てやがった。
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