ずっと一緒
「でもね…ゆーき……」

「うん…」

「5組だって…」



やっぱり…。
私の嫌な予感って、結構当たっちゃうんだよね…。

私はそこまで積極的じゃないから、それこそ、沙耶花がいないとダメなんだよね…。
てゆーか人見知り?

「はぁーー…。」

「ゆーき!元気だして!!」

「そんなこと言ったって…」

「大丈夫!高校生になったんだし、ゆーきも変わるよ!!」

て言っても、ついこの間まで中学生だったんですが…?

「それに、帰りは一緒だし。ね?」

「うん…。」

渋々返事をする私に、沙耶花は満足そうな笑みを見せ、

「じゃあ、これあげる!!」

私の手に無理矢理なにかを押し込んだ。

「何これ?」

「緊張をほぐすおまじないみたいなもん!」

「…なんで2個?」

手の中には、2個の飴。

「うーん…掴んだから!」

適当な……

「じゃーね!ゆーき!」

“最初の方と比べて、随分あっさりしてるなぁ…。”

ふて腐れながらも、私は自分のクラスの方に歩いて行った。




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