ずっと一緒
「あーぁ、着いちゃった…。」

5組に着いたものの、肝心のドアを開けられず、突っ立っている。

「ふぅー。よし!」

と試みるものの

「でも…」

躊躇ってしまう。

―――――――――……


何回この行動を繰り返したのだろう。
いつまでたっても、ドアを開けられない自分に、いい加減泣きたくなってきた。

「うぅ…、もぅやだ……。」

「ぷっ!!」

「なっ!」

吹き出され、反射的に後ろを振り返った。

「あ、あんた、ドア開けるのに何分かかってんだよ!」



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