ずっと一緒
言いたいことも、言えぬまま、私は窓の外を見る。

―――――――……

「……ぃ…ぉい…おい!!」

「ほぇっ?」

急に呼ばれて、マヌケな声が出た。

「ほぇっ、じゃねーよ!ったく。」

「えっと…なんかよう?」

「うわ!可愛くねー」

「五月蝿い!わかってるよ!!」

「自覚してんじゃん(笑)」

「う、うるさぃ…って…ば」

“あーもぅ泣きたい!てか、泣く…”

「あーあー!ゴメン!言いすぎた!!」

そう言った彼の顔は大接近。

「だっ大丈夫!」

恥ずかしくなった私は、顔を逸らした。

「でも…」

それでも彼は接近してくる…



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