H A N A B I
恋は儚くて、散りやすいもの。
まるで花火のようで。
手を伸ばしても届かない。
あの人の笑った顔も
怒った顔も
泣いた顔も
あの人の優しさも
ずっとずっと好きだった。
ずっと恋をしていた。
例え、手が届かなくても
私はあなたを見ているだけで
それだけで
すごく幸せだった。
今はまだ涙を流すことしかできないけれど
きっと
きっと、いつか
笑える時が来る。
だからその時まで
ばいばい。
私の
最初で最後の恋。
完