いつまでも【短編】(修正版)
◆終結
あれからもう1ヶ月がたった。
リュウから連絡は…ない。
私からメールをしても返ってこない。
電話をしてもずっと留守電だった。
私の方はと言うと…。
「美緒~。お前の荷物は後これだけか?」
「うん。他はもう先に送ったよ。
直人は?」
結婚をする。
お腹の子を産みたかったから。
その為には生活が安定してるもう一人の彼氏と結婚するのが一番いい。
「俺も大丈夫だよ。」
だから私は直人を選んだ。
仕方なかった。
でも…リュウとはもう一度話をしたかった。
ほんとに好きだったと。ゴメンと。
ちゃんと伝えたかった。
伝えてどうなると言われれば分からない。
でも伝えなきゃいけない気がした。
だからメールを送り続けたし電話もした。
「じゃあ行こう?直人。」
「おう。」
遠くへ引っ越す前にリュウと会いたかったから。