いつまでも【短編】(修正版)
付き合う時に敬語は止めてねとリュウに言った。
でもこのメールは敬語だらけ。
絵文字もない素っ気ないメール。
リュウを遠くに感じるのは無理もなかった。
ああ、終わったんだ。
結末は分かったのに…。
何故涙が出てくるのだろう。
ぺたんと座り込んで泣く私を見て、妹はすっとハンカチを渡してきた。
「ん。」
「あ、ありがと。」
私と良く似た顔つきの妹が私を見下ろす。
すると変な感覚に囚われた。
『貴方はリュウを傷付けた。
なのになぜ貴方が泣く?
泣きたいのはリュウのほうよ。
いえ、きっと今頃泣いてるわ。
貴方は取り返しのつかないことをしてしまった。
最低…。最低の人間よ!!』
そう言われてる気がした。