愛に溺れろ。

「ん……っ」


「里香…っ…」



何度求めても、また求め合う。
いくら求めても、求め足り無い。


あたし達は角度を変え、
何度も唇を重ね合わせる。



「あつっ……まだ髪…乾かし…んんっ」


「しゃべんな」


「か、風邪引い、ちゃう…んっ!」


「舌、噛む…」


は、激しっ……
キス…だけなのに…

あたしの体、今、熱い。
敦志を、ただ、求めてる。



「敦志っ―」


ただ、本能のままに…


そしてそのままソファーの上で
あたしは敦志に抱かれた。


まだ少し痛みはあったけれど、だけど確実にさっきとは違うものも確かにあった。



行為の最中に「里香」と囁く敦志に、あたしの気持ちは何処までも高まった。



体中に咲き誇った
小さな赤い印……


嬉しくて、幸せで。

あたしは何度も
敦志を求め続けた……


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