愛に溺れろ。
「あーぁ。あっちゃんの大事な人って誰なんだろう?きっと凄く綺麗な大人の女の人なんだろうな~」
そう言って天を仰ぐさゆりに、
笑いを堪えてる麻美。
…麻美ってば……!
話が終わった瞬間、
ちょうどよくチャイムが鳴った。
さゆりも、さゆりに集まっていた女子達も、みんな席に着いて行く。
そんな中、麻美の席は丁度あたしの前で……席に着いた瞬間勢い良く振り返られる。
「綺麗な大人の人だって♪」
「ちょ、麻美っ!」
「だって面白くて♪あっちゃんの大事な人は目の前にいますーって叫びたかったくらいだもん」
「もー、麻美っば!」
そう言ってお互い笑った。
だって本当は嬉しくて。
敦志の言葉も凄く嬉しくて。
何だか凄く敦志に会いたくなった-