愛に溺れろ。
「メ、メイド喫茶…か。なるほど…」
さゆりの言葉に、
クラスがざわめき出す。
メ、メイド喫茶ってアレだよね?
『お帰りなさいませ、なんちゃら様…』
って言うやつのことでしょ?
む、無理だよ。
そんな恥ずかしいの…
「メイド喫茶か…。楽しそうじゃね?」
「ありそうでないもんな!」
「あたしも一回メイド服着てみたいかも~」
……え!?
嘘!?みんな賛成なの…!?
あ、麻美は…
「あたしもそれ良いと思う!」
「……-!」
め…目が輝いてるよ。
それにクラスの皆もそれぞれ何するか話し合ってるし…
「じゃあ今年はメイド喫茶で決定するか」
「「おー!!」」
ウソ、でしょ……
あたしあんな格好無理だよー…
「ね!里香。どうする?」
だから無理だって~(涙)
目の前で楽しそうに話す麻美に、あたしはただ頷くことしか出来なかった…