愛に溺れろ。
「失礼しまーす…」
何だかんだであのまま
お邪魔することになった。
でも恥ずかしい…。
無意識に敦志のとこに来ちゃうなんて…
「コーヒー飲むか?」
え?
コーヒーは……
「の、飲めない」
あたし達の間に、
冷たい風が通り抜ける。
「アハハハハ!そうか。悪かったな」
「もう!笑うことないじゃない!」
だってあたしまだ高校生だし?
それに……苦いじゃない。
「じゃあ紅茶で良いな」
未だに笑っている敦志を軽く睨みながら、コクンと頷いた。
やっぱコーヒーぐらい
飲めないといけないのかな?
ガキって、
思われちゃう?
そんなの…嫌だな……
「ホラ」
「…ありがとう」
敦志から紅茶を受け取り、
そっと口へ運ぶ。