愛に溺れろ。

あ…甘い。


「美味しい」


これ、敦志が入れたのかな…?

チラッと敦志を見ると、
愛しそうな目であたしを見ていた。



ドクンッ…-


そ、そんなの反則だよ…
胸のドキドキが止まらない。


駄目!
顔が熱くなって…-




「あ、あたしも!コーヒー飲めるように……しよう、かな」


「ふ~ん」


「やっぱりコーヒー飲めたら大人って感じするし!それに、ちょっとでも敦志に近付きたい…し……」



な、何言ってるんだろう…あたし。
自分でさらに恥ずかしくなってるよ…



「俺は」


「え?」


「紅茶を美味しそうに飲んでるお前、可愛いと思うけどな」



「え!?な…何言っ-」



「そんなお前を見るのが、俺は好きだ」



「っ…-」



…完全ノックアウト。
あたし今体中真っ赤だ。


その言葉も笑顔にも、
全部に囚われてしまう…


もう、逃げられない。

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