愛に溺れろ。
「何で、何でー!?あのあっちゃんだよ?」
「う~ん」
あたしは曖昧な笑顔で返事をする。
だってまさか告白されたなんて……ましてやキスまで何て…言えないよね。
「あたし全部があっちゃんの授業だったら嬉しいのにな~♪」
「あんなのの……どこが良いのよ?」
「あんなのって…!かっこ良いのに授業は的確で解りやすくて……何よりあの俺様口調!素敵よね~」
「……趣味わる」
「何よー!この前までは『かっこ良いよね』って一緒に言ってたじゃない」
「前は前。今は今なの」
「意味分かんない……」麻美はそう呟いて、再びお弁当を食べ始めた。
それからは麻美の恋の話や雑誌の話をして、あたし達は盛り上がった。
やっぱり麻美といると楽し『ピンポンパンポーン』
「あれ?放送?」
ちょうどお昼を食べ終わった頃、急に放送がなり始めた。
なんだろ?