愛に溺れろ。
『2年3組、高峰 里香。俺の授業をサボるとは良い度胸だ。今すぐ化学準備室に来い。いいな?1分以内だ』
ブチッ
用件だけ言い残すと
放送はすぐに切れた。
「うわー、あっちゃんお怒りだね~。良いなー。あっちゃんに呼び出しされるなら麻美もサボろっかな♪」
そんな冗談いらないよ!
どうしよう……行くべき?
「ちょっと里香、何してんの?もう1分経っちゃうよ?」
「えっ……う、うん……」
麻美に急かされ、あたしは
しぶしぶ行くことにした。