愛に溺れろ。


俺がこいつ、高峰 里香と会ったのは2年前。


でっかいショッピングモールの前の、交差点だった…-







―――――――――――





ったりーなぁー…。
何がすぐ戻ってくるだ。
もう小一時間は経ってるぞ?


携帯を開きながら
煙草を咥え、火をつける。







待ってる女は彼女じゃない。
俺の欲を満たすだけの道具だ。



特別な女なんか必要ない。
俺は今までだってそうやって生きて来た。











それにしても……遅い。




「くっそ…っ!」




俺は煙草を地面に投げつけ、踏みつける。



もう……待てん。
女なら、あいつ以外にも山ほどいる。


俺はそのままその場を立ち去ろうとした。

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