愛に溺れろ。


……はっ?



「櫻井の……ことに決まってるだろう」



「えっ!?あっ、その……っ」



まさか、お前……-




「櫻井のこと、忘れてたのか?」



「いや!わ、忘れたってわけじゃ……」



「……ハハッ。そうか」



「せんせ?」



馬鹿か、俺は。
何を迷っていたんだ。




どうして気付かなかったんだろう。











こいつはもう、俺に溺れてる。






< 26 / 129 >

この作品をシェア

pagetop