愛に溺れろ。


そう言うと女は、
涙を流し走っていった。






「馬鹿らしい……」



女が走っていった方向を見ながらそう呟いた俺は、手にしていた煙草を近くのゴミ箱に捨て、自宅マンションへと帰った。









それから俺は女を全て切った。







俺には彼女しかいらないと思ったから。他の女を……抱けなくなってしまったから。

















そして……
俺が彼女と再会したのは
去年の入学式だった…-

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