愛に溺れろ。
「携帯灰皿?」
「ん?あぁ、街で吸う時とかにな」
へぇ、そっか……
思わず、自然と笑みが零れる。
「もうポイ捨てはしてないんだね」
「え?」
視線の先で、敦志が大きく
目を見開いたのが分かった。
「里香、お前今なんて……?」
「え?もうポイ捨てしてないんだねって……」
再びそう言った瞬間、
敦志はぎゅっとあたしを抱きしめた。
「あ、敦志!?」
「…………。」
何も言わない敦志に
少なからず不安になる。
あたし、変なこと言った?