愛に溺れろ。

「おい、沸いた。入るぞ」


「え!?は、入るって?」


あ、声裏返っちゃった(恥)
で、でも入るってまさか……



「は?そのままの意味だろ。一緒に入るんだよ」



平然にシラッと言う敦志とは対象に、サーッと血の気が引いていくあたし。



『イッショニハイル?』



「む、ムリムリムリ!!ぜーっったい無理!」


顔の前で両手を必死に振り、
敦志から遠ざかる。



「なに今更恥ずかしがってんだ。もうお前の体は隅々までよーく見た」


ニヤッと笑った敦志は、
あたしに向かって歩き出す。



「そ、そんなコト…っ―!?」

トン―



嘘!か、壁…!?

あたしの背中にはもう壁がきていて、もうこれ以上逃げれない。



その間にも敦志は
ゆっくりと近付いてくる。


バンッと壁に手をつかれ、
敦志の顔が目の前にきた。



「俺の言うことは絶対だ。入れと言ったら入れ」



「で、でも…っ」


敦志からパッと目を逸らし、
必死に訴えようとした。


だけどすぐに顎をつかまれ
そのまま正面を向かされる。

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