最初で最後~大好きな先生~



「…先生…?」


私は先生を呼んだ。




先生は微笑んでいた。




「星野はさ、"先生"っていう存在への憧れで俺のことが好きなんだと思ってた。他の生徒は、俺がああ言えばすぐに諦めたからさ。星野もそうだと思ってた。
でも違ったんだな。」


「当たり前じゃん。私は先生が先生じゃなくても好き…」


「それは十分伝わったよ。」


先生は私の頭を撫でながら言った。




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