GUN
人間と民族
「・・・・・・・朝、別れたと思ったら、もう帰ってくるとは、それほどここが気に入ったみたいじゃな?」
気がつくと、ドクターの顔を見ることが出来た。
半身を起こして、自分の姿を確認すると体中に包帯が巻かれているのが分かった。
「生きていたのか?」
「いくら、最強とうたわれる炎系の魔法とはいえ、子供の未熟な魔法が掠った程度で死ぬようじゃ、お前さんの身体もお終いじゃ。」
それもそうだな。
「リンは?」
周りに姿が見えないのが気になった。
「そこに・・・。」
ドクターが指差す先には、扉があり、そこを空けると、床で寝ているリンの姿があった。
・・・・なんでこんなところで?