GUN
人間と民族



「・・・・・・・朝、別れたと思ったら、もう帰ってくるとは、それほどここが気に入ったみたいじゃな?」


 気がつくと、ドクターの顔を見ることが出来た。


 半身を起こして、自分の姿を確認すると体中に包帯が巻かれているのが分かった。


「生きていたのか?」


「いくら、最強とうたわれる炎系の魔法とはいえ、子供の未熟な魔法が掠った程度で死ぬようじゃ、お前さんの身体もお終いじゃ。」


 それもそうだな。


「リンは?」


 周りに姿が見えないのが気になった。


「そこに・・・。」


 ドクターが指差す先には、扉があり、そこを空けると、床で寝ているリンの姿があった。


 ・・・・なんでこんなところで?


< 55 / 146 >

この作品をシェア

pagetop