GUN

「そ、そんなことじゃないのよ!」


 ララが慌ててフォローに入る。


 まったく、子供というのは、こういうところに凄く敏感に反応するから困る。


「邪魔なものか、ただな、お前にだけは生きていて欲しいから、俺と一緒に行動するわけには行かないという話しをしているんだ。」


 分からなくてもいい。


 だが、お前を邪魔だと思っているわけではない。


 生きていて欲しいから、一緒に行動するわけには行かないのだ。


 それだけは分かっておくれ。


「?・・・グストたちと一緒にいたら、私は死ぬのか?」


「ああ、そうだ。」


 だから、いつまでも一緒にいてはいけない。


「そうか・・・死ぬのか・・・。」


 何かを納得したようなリンの顔。


 そして、スプーンを抱えたままグストの腰に手を回して、ぐっと抱きついた。


 どうした?という質問の前に・・・


「死ぬのは良くないぞ。グスト。死ぬのは良くない・・・。」


 腕に力が入っているのが分かった。


「・・・・いや、俺ではなくお前の話をダナ・・・。」


「死ぬのは良くない。」


 ・・・・・・・・・・まったく。


「分かったよ。死なないよ。なんとか、生き残る方法を考えよう。」


 優しく、頭を撫でてあげた。


 子供にこんなことを言われては、そんなことを言うしかないだろう。


「本当だな!」


「本当だよ。」


 これだから、子供は困る。


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