水玉カチューシャ

   ガラッ



「ゴメンな。
呼び出して……。」


小刻みに首を振る
みゆ。



「ううん。
大丈夫。ウチも話したい事あるし。」


話したい事?



もう
それだけで心臓が飛び出す気がした……。



「今日、
何の日か知ってるか?」



昔、俺の誕生日を教えた事がある。



「うん。
貴の……、
貴の誕生日。」



覚えててくれるだけで嬉しい。


「有り難うな。
覚えててくれて。」




自然に顔がほころぶ……。





ほんの少しの
沈黙に
心の中に逃げようとする俺。



俺、ダセ〜よ(泣)。



そんな時


みゆが口を開いた。



「貴……、
あのね………、」













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