水玉カチューシャ

えっ……。




「ウチ
貴のことが
『好き』……。」




『好き』




聞こえた?


俺のこと
好きッて………。



「今、
………好き……
って?」



フフと笑って
俯くみゆ。


顔を赤くするみゆも、可愛いって思った。




「貴は……?」




俺は………、



「俺は……、」




みゆのことが




少しずつ
傾く太陽が、


愛しく思える。










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