水玉カチューシャ
ある日
学校の廊下で
貴と話し込んでいた時だった。
ウチらが立つ
目の前に
意気なり
人が倒れた。
倒れたと
言うよりも、
階段から
落ちた。
悲鳴が
飛ぶ中、
ウチと貴は
黙って驚いてただけだった。
特に
貴は………。
「亜優?」
貴が、
亜優(アユ)って
呼んだ。
ウチと同じクラスの
『原 亜優』。
何が
どうなった?
「な、
何で?
今………。」
何で、亜優って
呼んだの?
「貴?」
ウチは
亜優を見つめる
貴に心配そうに
声をかけた。