水玉カチューシャ
「早いなぁ。
もう二年が経ったんだねぇ。」
いつの間にか
時が経って
中学三年になっていた。
あの中一の冬。
一生
忘れる事の出来ない冬。
「クラス替えの
紙が張り出されてるから、見に行こうよ!!」
「うん!!」
葉子に引っ張られてクラス替えの紙を見に行った。
「やったぁ!!
葉子、ウチと同じクラスじゃんっ!」
「今年も
ヨロシク〜だね♪」
「あちゃ〜
私は違うクラスかぁ〜……。」
後ろで
彩香が呟いた。
「彩香!!
残念だったね。」
「でも、
遊びに行くし!!」
葉子と彩香が話してる間
毎年の癖で
貴の名前を探してしまう……。
(バカだなぁ。
もう居ないのに。)