恋のつぼみ
その日の放課後、オレは愛を呼び出した。


オレはあの男がどうしても気になった。


愛は用事を済ませ、すぐに校舎の裏に来てくれた。


「ねぇ、愛。聞きたいことあるんだけど...。」


「聞きたいことー??なにー??」


愛はいつもと変わらぬ表情だ。


「その、朝話してた男いるじゃん、あいつって誰かなぁーと思って...。」


「ああ、同級生の宮元信也くんだよ。それがどーかしたの??」


「いや、別に...。」


オレは不安でいっぱいだった。


すると、何かが唇に触れた。


「...!!??」


気がつけば愛の唇がオレの唇と重なっていた。
< 31 / 48 >

この作品をシェア

pagetop