恋のつぼみ

すると宮元は、オレの胸倉を掴んでこう言う。


｢オレだって佐倉が好きなんだよ。お前なんかと付き合っても勿体無いから別れろって言ってんだ。聞こえねーの??｣


ああ、帰りたい。めんどくさいヤツだな。


オレはオレの考えをすべてぶつける。


｢お前が愛のこと好きでもオレらは関係無ーし。大体人の恋愛に口出しできる権力でもあんのか??勿体無いなら愛だって最初から付き合って無いだろうしよ。言ったじゃん。オレら二人は別れる気ないってよ。そんなに好きならオレから奪ってみろよ。わかったら離せや。｣


すると、宮元はオレにこう言い放ってその場を去った。


｢今に見てろ。必ず思い知らせてやる。｣


こうして、オレらの最初の戦いは幕を閉じた。