恋のつぼみ
「消毒するね。痛いけど我慢してよ。」


そう言うと、オレの血で染まった傷に消毒液がついたティッシュが触れる。


瞬間、激痛が走る。


オレは叫びそうになったが、声を堪えた。


小野寺の前で、ださい思いはしたくない。


消毒が終わったのか、傷には絆創膏が貼ってある。


腕が絆創膏だらけになってしまった...。


その日は、小野寺の父さんに車で送ってもらった。
< 43 / 48 >

この作品をシェア

pagetop