キミと雨

全部忘れるために。

また、一人で走るよ…僕には帰る場所もない、

待つ人もいない。

そしてまた独りで寝るよ。

雨の日は

キミを思い出しそうで怖いな。

白いワンピースに
優しい笑顔の

キミを追いかけそうだ。







僕は『黒猫さん』って名前と

彼女の優しさをもらった。

走りながら、凍える寒さは心から感じるって初めて知って

もう一回だけ、振り返った。


そんな雨の日。


fin
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