最初で最後の手紙




お父さんの葬式の後、
一人の40代前半くらいのおばさんが近寄って来た。


あたしは、そんなのお構いなしに携帯をいじる。



「明音……」




突然名前を呼ばれた事に驚き、振り向く。



「誰???」



ホント誰?

気安く呼び捨てしないでよ!!


てか、何であたしの名前を知っているの?


あたし、
このおばさんと会ったことある?



いや…
ないよ!!!?




ギュッ



「ひぇっ!」


そんなことを考えていたら、突然おばさんに抱きしめられた。





???






え?
状況が読めないんですけど……



何!?
この展開?





あたしは、どうしたらいいのかわからなかった。



とりあえず…


「あの…どなた?」


と尋ねた。









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