最初で最後の手紙




「あ、あの…?」



おばさんは、体を離した。


「ごめんね。」

「あの、誰???」






「私は、あなたのお母さんよ」


???


あたしは、理解出来なかった。


だって、
あたしには、お母さんがいない。


そうお父さんに聞いたから。


「人違いですよ」

「ううん。人違いなんかじゃない。」

「だって、あたしの母は、いないし…」

「ここに居るじゃない」



んー???
何が言いたいの?



「明音は、これから、私の家に暮らすの」

「なわけないよ」

「なかったらあなたは、何処に暮らすの???」



その質問には、
答えれなかった。



「明音、行きましょ。」



おばさんは、たくさんの紙を見せてくれた。

そこには、
あたしとおばさんが親子という証明書らしき物だった。







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