最初で最後の手紙
前に居たお母さんが後ろを振り向く。
「明音にはきょうだいがいるのよ」
「きょうだい???」
「そうよ。あなたにお兄ちゃんとお姉ちゃんがいるのよ。お姉ちゃんって言っても双子よ」
お兄ちゃんとお姉ちゃん…
今まで一人だったあたし。
そんなあたしにきょうだいが出来る…
しかも、双子!?
あたしと生年月日も血液型も苗字も親も一緒の子!?
不安になってきた。
「大丈夫よ!安心して!さっ、中入りましょ。」
お母さんがドアを開ける。
ガチャ
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