最初で最後の手紙



「初音チャ「明音!!」


あたしの言葉をとぎるようにあたしの名前を呼ぶ奏。

あたしは、奏を見る。


奏は、一瞬あたしを見て言った。


「ほっとけ」

「でも…」

「いいから食べなさい。学校遅れるわよ」



あたしは、無言で食べた。


なんだろう??

だんだん学校が怖くなってきた。


「お母さん、あたし部活入らないから、初音チャンにラケット買ってあげて…。それとあたし、今日一人で学校行くから。」

「明音?」

「行ってきます。」

「明音!!お母さん、後で行くからね」



お母さんは、そう叫ぶ。






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