最初で最後の手紙



「お前よくも昨日あんなにキッチン汚してくれたな」

「き、気のせいだよ……アハハー」

「笑ってごまかせると思うなよ?」

「思ってないよ!!」


奏の顔を見つめる。


「どーだかなー」


奏は、首を傾げる。


「明音!!何してるの!?早くしなさい!」


お母さんが大声で叫ぶ。


「はーい」


あたしは、返事をする。


「じゃ、行くね」

「いってら。がんばれよ」


奏は、そう言うと部屋に戻って行った。



あたしは、家出る。

お母さんと一緒に学校へと向かう。







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